2人目妊娠初期とトーフ

2人目の妊娠が分かる前

トーフに『つわりが始まったら朝の送りなどもう少し協力してもらいたい』という事を話したことがある。その時のトーフは「えー…」と嫌そうに言った。ただ「えー…」と言っただけで、協力するともしないとも言わなかった。「いやだ」と言えば悪者になるし「分かった」と言えば協力しなかった際にトーフの立場が弱くなる。それを計算しているのか、本能的にやっているのか分からないけれど、トーフはこんな風に後々言い逃れできるようなモノの言い方をよくする人だった。…そして、妊娠が分かり、つわりが始まったけれど、トーフは何もしなかった。これまでと何ら変わらなかった。つわりがある間、朝はキツイことが多く、せめてトーフが休みの日とか遅番の日にでも子どもを送って行ってもらえたら…と思ったけれど、全くそんな気配はなかった。私が妊娠が分かる前に話した事は彼の中では無かった事になっていた。恐らく全く記憶がないはずはない。言われないから自分からは言わない(面倒な事はやりたくない)という事だったのだろう。

以前

こちらにも書いたけれど、自宅マンションは駅から徒歩1分の立地だった。しかし、子どもを保育園へ送ってから出勤するとなると、自転車を出して→保育園へ送り→また自宅マンションへ戻って自転車を置き→ようやく歩いて駅へ…という流れになる。それはどんなに頑張っても15分はかかった。私は時短勤務で早番固定のシフトにしてもらっていて、早番の時間にちょうど良い時刻に最寄り駅始発の電車があった。始発の電車なので、早く行って並べば座って通勤できるのだが、私は毎朝バタバタで優雅に並んでその電車を待つ事はできなかった。トーフも早番の日はその電車を狙って家を出ていた様でこれまでもこの時間に駅で見かけることがあった。同じ時間の電車に乗るとはいえ、私は朝早く起きて、子どもと自分の支度を整え、子どもを保育園へ送ってから駅へ行く。ちょっと何かもたつくことがあると、最寄り駅始発の電車に乗り遅れる…なんてこともよくあった。一方のトーフは私より1時間以上遅く起きて自分の支度だけして始発の電車を目指して駅へ行き、並んで電車を待つ。私と子どもがバタバタと家を出る頃に起きることも度々あった。トーフは自分の支度だけして、優雅にコーヒーを飲みながら煙草をふかした後で、家を出るのだった。これが2人目妊娠前から続くスタイルで、2人目妊娠後、何が変わったのかというと私につわりの症状が加わったこと。私の具合が悪いということ以外は何も変わりなかった笑

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そんなある日

駅のホームでトーフを見かけ、近づこうとした時のこと。トーフが私に気づき、手であっちへ行けというようなしぐさをした。近くまで行って話しかけると、なんと「同じ車両やったら座れる確率減るやろ」と言うのだ。座れる確率って…。私はこの人にとって何なんだろう…と悲しくなった。少なくとも大切な存在ではないなぁと思った。たしかに妊婦マークをつけている妻らしき人と一緒に電車に乗ってきて、妊娠中であろう妻よりも先に座席に座るわけにもいかないだろう。仮に始発の段階で座れなかったとして、席が空いたとしたら、世間の目を考えれば自分よりも先に妊娠中の妻に譲るべきだろう…というような思考が働いてそもそも私と同じ車両に乗る事を避けたかったのだと思う。この日の朝のトーフの態度にはがっかりしたし悲しかった。この日から私は駅でトーフを見かけても声をかけるのをやめたし、早番でこの電車に乗るだろうと思った時には会わない様に、ゆっくりめに駅へ向かい、次の電車に乗って立って通勤したりしたものだった。







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