ニコの体調不良とトーフ③〜絶句した出来事〜

病院から

帰宅すると、トーフは起きていてリビングにいた。「2回も病院行ったんか笑?」などとバカにしたように言う。ウザい。この日はイチの習い事の日だった。ニコが心配なので本当はトーフに送り迎えをして欲しかったのだが、トーフは仕事を持ち帰っているという。送り迎えには行きたくないということだ。仕方ないのでニコをお願いして出かける事にした。「もし万が一ひきつけるような事があったらすぐに救急車を呼んでね。そのまま入院になるから」と伝えて家を出た。万が一ひきつけた時、トーフは気付くのだろうか。寝ていて気付かないなんて事もトーフならあり得なくない。イチのお迎えから送りまで終え、スーパーへ立ち寄り駐輪場に自転車を止めた時の事だった。トーフから着信があった。嫌な予感がした。

電話に出ると

「痙攣したー」と言う。「えっ?!救急車呼んで!!」と答えると…もう耳を疑うようなびっくりな答えが返ってきた。「えーー。帰ってからでええやろー?」…は?帰ってから?だと?トーフが何の事を言っているのか一瞬分からなかった。…え?何こいつ馬鹿なの??「いやいやいや!!呼んで!!いますぐ!!」と言うとキレ気味に「そんな事言ったってすぐ帰ってこぉへんやん!!」などと言っている。は?こいつ頭沸いてんのか?!すぐ帰るに決まってるだろ!馬鹿か!!「だ!か!ら!すぐ帰るから!救急車が着く頃には私も着くから!!!はやく!救急車!呼んで!!!」私と電話している時間も勿体ないと思った。この間にさっさと救急車を呼んでほしい。電話を切ったあとトーフから3回も着信が入っていた事に気付いた。私に3回も電話をする時間があるのなら119番して欲しかった。

恐らく

トーフは119番に電話するのが初めてで、ニコの事を聞かれても何も答えられず、病院へ着いていくことになった時に何を持っていけば良いのかも分からず、オロオロしてしまう自分がカッコ悪いと思ったのだろう。なので私に3回も電話をしたり、電話が繋がって尚、私を待つなどという頭の悪いことを言った。トーフのクソみたいなプライドよりもニコの命の方が大事だなんて幼稚園児でも分かりそうなものだ。とんでもない馬鹿だ。トーフの出来なさ、器の小ささに呆れる。トーフにイライラしつつ、ニコの事を思いながら自転車をかっ飛ばした。自宅へ向かっている途中、救急車のサイレンの音が聞こえてきた。うちに来てくれる救急車だ!と思った。ニコは大丈夫なんだろうかと思うと心配で涙が溢れた。つづく

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