ソース事件⑫〜後日談とまとめ〜

事件の日

トーフが小雨の中、イチを連れて無料のソースをもらいに行ったわけだが、その時トーフを見かけたママ友がいた。後日、数人のママ達で話をしていた時、彼女がその話を始めた。「そういえばこの前の雨の日パパがイチちゃん後ろに乗せて自転車乗ってるの見たよ。お迎えかな？雨の中お迎えとか行ってくれるんだね☺︎」と言う。トーフは雨の日にお迎えなんて絶対行かないし、そもそもお迎えに行く事すら珍しい。あー、あの日の事かぁ…とすぐに分かった。私は「お迎えじゃないよ、スーパーにお惣菜の串カツのソースだけ貰いに行ってたの」と返した。

すると…

その場にいた数人のママ友達からドッと笑いが起こった。そのエピソードだけを切り取ると笑い話の様な話なのだが、私にとってそれは全く笑い話ではなかった。トーフの愚痴を面白おかしくママ友達に話すことはあったけれど、重い話は一切話したことがなかった。なのでこの日の話が笑い話なんかではない事をみんなに理解してもらうにはここまでの事件や、トーフの言動について1から10まで説明する必要があり、それはそれは壮大な話になる。私は心の中で全然笑い話じゃないんだけどなぁ…と思いつつみんなと一緒に笑って終わりにした。

また別の機会に

このソース事件の話を泣きながら義母に話した事があった。私としては大真面目で、トーフがいかに酷いか知ってほしかったのだが…義母はこの話を「そんなことでwww」と笑い飛ばした。今思えば、この話を笑い話として受け取る気持ちは分からなくもない…というか分かる気がする。しかし当時の私にとってこのソース事件は大きな問題で笑い話になどなり得なかった。モラハラが周りに理解されにくいというのはこういうところなのだ。相手の外面が良かったりすると、それを否定し、理解してもらうところから始まる。そんな長い話をしたとしても分かってもらえるとは限らない。このソース事件は、モラハラが周りには理解されにくい事を肌で感じた一件だった。次回からはソース事件翌日に起こった事件について。