ソース事件③〜偉そうなトーフ〜

更に

トーフは「ご飯作ってあんの？！」とイライラしながら言った。お前が起きた時からキッチンに立って料理してるだろ、夕飯作ってるって分からない？？バカなのか？？と思うが、このトーフのひと言でトーフが何を言いたいのかまた分かってしまう私。イチの園の近くのスーパーのお惣菜コーナーには、トーフが好んで食べていた串カツがあった。それを買って来いと言いたいのだろう。「ご飯作ってあるよ」で良いのにそこまで察して先回りする思考パターンになっている私。そこまでやらなくて良いのに。本当にトーフに都合よく動く様になっていたんだなぁと思う。

トーフが

言わんとしていることをまた察してしまった私が「串カツ買ってくればいいんでしょ？」と言うと「10本！！」と言うトーフ。夕飯が作ってあるのに惣菜を買ってこいと言う辺り既におかしいけれど、お願いする立場なのだからせめて『ありがとう、10本買ってきてくれる？』ぐらい言えないものか。因みにこの10本というのは、家族みんなで食べる為ではない。トーフ1人で10本食べるのだ。夕飯は作ってあるというのに。トーフの言動にイライラする。後で自分で行くだの、私が買い忘れてくるだの散々言っておきながら、トーフは汚い字で書かれている付箋を私に突き出してきた。何度もいうけどこんなの人に物を頼む態度ではない。腹立つ。

そして

イチのお迎えにはどうやって行くのかとイライラしながら尋ねてきた。その日は小雨が降っていた。ザーザー降りではないのでニコを家に置いていけるのなら自転車でサッと往復できそうだと思った。「ニコを見ててくれるのなら自転車で行くけど」と答えると…「歩いて行ったらアイスが溶けるやろ！！！」とトーフはイライラしながら言った。…『アイス』が『溶ける』から『雨の中自転車で行け』ということだ。危ないとか気をつけてとか風邪ひかないようにように…ではなくアイスが溶けない事が最重要事項らしい。私だけではなくイチもいるんだけど。自分は動きもせず偉そうにこんな事を言うトーフにものすごーーーーーーくイライラした気持ちを抱えながら私は外に出た。つづく